2012年9月11日火曜日

終盤に向かって

そこまでこだわるか、というのがTARI TARI。合唱がテーマであるアニメだが、木目のきれいなこと。トイレのリュームの床もピカピカ。廊下はなんだろう。楢ではない。桜でもない。欅っぽいが、それはそれで珍しい。長期にわたって平面を維持できない素材だし。腰板も幅広の素材が描かれている。部室の中の床は、ちょっと不満な描画だが。これだけの素材にこだわったら、普通の一軒家だときっと億を超える。もし、杢をブックマッチとかいうそろえかたでいくとすると、とんでもない価格になりそう。
 このバックの描き方を見ると、描画の丁寧な氷菓が、粗雑に見えてしまう。上手いだけでは描ききれないものもあるという印象。千反田の家の廊下はきっとヒノキ。でも、水ぶきされて風化しているヒノキは、それほど質感は良くない。でも、古いお城の廊下に使われている幅広のヒノキは手に入らないレベルという意味ではあこがれる。

欅などの見事な杢は、自然の、地形や風、気候、あらゆる条件の変化が作ったものだから、偶然と必然の織り成す結果といえる。
それに比べ、伊勢の内宮の壁板を見たときは、感動してしまった。500年も600年も、まっすぐにのばすために、人が制御をしている。

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