2014年12月30日火曜日

初めての試行錯誤真空管アンプ6MJ8

 とりあえず動いた。ばんざい!構想時間は長かったが、これで回路の練習ができれば、45や2A3もドライブできるかもしれない。

 オペアンプの出力を直接グリッドに入れる。6MJ8は3パラにして出力インピーダンスを下げる。球のバイアスはオペアンプの出力をシフトして得ることにする。


 680kはいらないとの指摘あり。

⚫️ドライブ段
 壊したら怖いので、安価な汎用NJM4580DDを下記の条件で使う。
  Vcc +2.2V
  Vee -34V
  非反転増幅回路。増幅率45倍?
  マイナス端子のオフセット+0.65V 出力レベル-14V


 最初、Vcc=0Vで動くと思ったのだけど、波形が歪む。少しのプラスの電圧を与えると、正常な波形になる。このICの問題か?回路の問題か? はたまた回路がわかっていないからなのか。レールtoレールならどうなんだろうか。


⚫️終段
 6MJ8 3極管 損失3W Cin 3pF が3組み入っている。球よりソケットの方が高い。
 eBayで買った5.2k−6k:4/8Ωの出力トランス
 B+は110Vの倍電圧整流で288V
 ヒータは6V-2Aトランス
  バイアスは-14V プレート電流は合計20mA この時のプレート電圧は279V



 問題点、その1
  電源を切ると、1、2秒後に電流計が振り切る。原因を考えると、高圧が残っている間に、オペアンプの電源がするっと落ちる。そうすると、バイアス電圧がなくなる。つまり、ゼロバイアスになって、大電流が流れると思う。瞬間だが、真空管を痛める。
 少し解決。2.2V電源に入っている電解コンデンサの容量を増やした。50kのボリュームを100kに変えるとより改善されるはず。

 プレート損失から11*3=33mAまでは流せる。

●測定結果
周波数特性

入出力特性  おおざっぱな測定だけど、約2W。オシロで見ている限り、大きく歪んではいない。
方形波 100Hz



1kHz


10kHz


立ち上がりのリンギングは出ていないので、位相は余裕があるのだと思う。1kHz立ち下がり時のあたりの微妙な変化は、高域の特性に影響があるのか。オペアンプの高域補正用の50Ωを取り替えると変化するかもしれない。高域はだらだらと減衰すべき?

歪率 約1W出力の時が10%の歪率なので、このアンプの定格出力は1W。


歪が4%程度の時のキャプチャ。2倍が大きく、奇数は少ないので、歪感はあんまりない。


2014年12月28日日曜日

アナログ盤 78回転のLPって

Kitty, Daisy & Lewis The Third [輸入アナログ盤 / 10インチ x 7枚組:78回転盤] (SBESTAL64)_050 [Analog] Box setDaisy & Lewis Kitty (アーティスト), キティー・デイジー&ルイス (アーティスト)  形式: LP Record
アマゾンで予約したディスク。
CD 1枚に入るものが、7枚セットになっている。
販売会社に、何の針で再生すればいいのかと聞いた。

  • SP用ですか。
  • LPのmono用ですか。
  • LP用ですか、と。

何度かのやりとり後、普通のLP用だとの答え。

⚫️届いた
 アルバムだ。SP時代と同じ装丁。
 内部にmp3のダウンロードの案内があるので、実際はそれしか聞いていないが、パンクっていうより、ポップス?


 大きさもSPのアルバムと同じ。


 とはいえ、実際に聞いてみないと。



 いいねー。雰囲気って、jazzぽいところもあるし、それもディキシー。

2014年12月27日土曜日

raspberry pi

さわる予定はなかったのだけど、raspberry pi B+を購入した。
古い記事のようなインストール方法ではなくなっている。
●インストール
使ったのはMac。
raspberry pi download
で検索してNOOBSというファイルを落としてくる。zipファイルなんで、解凍する。
マイクロSDにドラッグしてコピーする。

raspberry piに、マイクロSD、LAN、HDMIをさして、USB電源をつなぐ。
メニュー画面が出るので、Raspbianを選ぶ。
SDメモリから読み出すはずだが、なぜかネットワークからダウンロードしていた。100%の表示が出た後、数分動いていたが、初期設定画面が出る。
忘れていたキーボードとマウスをつなぐ。
この画面も、SSHとかのメニューはない。
キーボードはわからないので、そのまま何も変えない、というか、デフォルトのままで終了。案の定、@マークがshift2ではないので、日本語キーボードが選ばれたらしい。
画面に化け文字が出ているので、日本語のフォントをインストールした。インストール中の画面も化けているので、読めたyesでyを入れたら、待っていると、自動で必要なフォントは入ったらしい。
sudo apt-get install ttf-takao-mincho ttf-takao
sudo reboot now
startx
でGUIを立ち上げる。

⚫️無線LANの接続
Buffalo WLI-UC-G301N というのをUSBの口に差しこんだ。幅が広いので、。。。失敗した。とはいえ、ショートケーブルが付属するので、ぶつかっているのは回避できるけど、使うのはなんだかカッコ悪い。
GUIのスタートメニューの設定の中に「wpa_gui」を動かす。scanで親機を見つけてくるので、一番強いのをダブルクリックで選択。
PSKの項目に暗号化キーの文字列を入れる。connectをクリックするとIPアドレスをDHCPサーバーからもらってくるが、なぜか表示がすぐに消える。
 ifconfigで確認する。ちゃんと割り当てられている。

sudo cat /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
で見ると、なまのキーが見えるけど。いいのかな。
が、通信できていない。???
----
●raspi-configの再実行

8 Advanced Options
A4 SSH
---だめ。うーん。
ipaのフォントを入れた。
font sudo apt-get install otf-ipafont

●無線LANの設定を再度行った。備忘録。
-無線LAN 親機 WZR-1750DHP2/Y
-子機 WLI-UC-G301N

/etc/network/interfacesを下記のように変更。
auto lo
iface lo inet loopback
iface eth0 inet dhcp

auto wlan0

allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet dhcp
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface default inet dhcp
----
sudo sh -c "wpa_passphrase Buffalo-G-XXXX 暗号化キー -c > /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf" を実行。Buffalo-A-XXXXではうまくいかなかった。Buffalo-A-XXXXとBuffalo-G-XXXXは、ルータに書かれているSSID/aとSSID/gの名称。デフォルトの名称。ESSIDとか単にSSIDとか書かれているのと同じ。暗号化キーは、キーフレーズとかパスフレーズ、KEYとか書かれているのと同じ。

/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confに1行 scan_ssid=1を追加。

network={
scan_ssid=1
ssid="Buffalo-G-XXXX"
#psk="暗号化キー"
psk=生成されたパスフレーズ
}
-----


●Python用モジュール確認

sudo apt-cache --names-only search gpio
sudo dpkg -l | grep -e "python.*gpio"

●python3を起動

import RPi.GPIO as GPIO

GPIO.setmode(GPIO.BOARD)
GPIO.setup(7,GPIO.OUT)

GPIO.output(7,1) テスタで当たると 3.3V
GPIO.output(7,0) テスタで当たると 0V

めでたしめでたし。
---
Volumio 1.55 with I2S
Raspberry Pi B+に


  •  DAC-24192-ULN 9023DAC (9018ボードは高くて買えない。)
  •  HPRC-331 49.152000 MHzを指定して注文。DACのマスタークロックに接続。

を取り付けて、鳴らす。DACの出力に直接ヘッドホンを付けているが、ケースに組み込む時はバッファを入れよう。
 LINNJAZZというラジオを聞いているが、すこぶる良い。


 DACとマスタ・クロックの発振器は8V程の電源が必要。バッファーアンプにはプラスマイナス15V、本体には5Vが必要なので、電源の規模のほうが大きくなりそう。

●事前準備
 Raspberry Pi B+の電源はUSBコネクタでもらってくる。ヒューズの後ろにBより小さなコンデンサが入っている。
 PP1-PP3にOS-CON 100uF/16V

 B+になってシリーズ・レギュレータからスイッチング・レギュレータに変更になったが、きっとノイズは増えた。CPUとメモリの各出力にコンデンサを追加。
 PP9-PP4にOS-CON 100uF/16V
 PP8-PP4にOS-CON 100uF/16V




 Volumioを動かす時は、外部接続のI/OはLANだけが動いている。LEDが点滅するので、3.3Vの電源ラインを揺らしてしまう。

切っちゃえばいいのかな。とりあえずこのままにしておく。

 DAC-24192-ULNとHPRC-331の電源ラインにもOS-CONを追加した。


 電源を作りなおして、ケースに入れたが、ならない。
 こまった。Volumio自体は立ち上がっている。generalにしてHDMI経由では音は出ている。I2S経由がだめ。

 I2Sの接続ピン表を作ったときに間違っていた。
 直すと簡単に音が出た。

HIFIMEDIY ES9023 I2S DAC FOR RASPBERRY PI MOD B 192KHZ/24BIT
も問題なく音が出た。こちらのほうがとても安い。

水晶は40.000MHz。へー。どういう分周をしているのだろうか。
HPRC-331はオーダー時に発振周波数を指定できる。49.152000 MHz。こちらはよく使われるので、正確なクロックが得られるはずだけど、44.1と48kHzのどちらかになる。
つまり、2種類の水晶をつまないと、正しいサンプリング周波数の倍数は作れない。はず。
そうでない場合、どちらかが、もしくはどちらもずれたクロックで再生していることになる。
 今でも、少し前までジッターが話題だったこの業界。絶対的に正しくないクロックで再生して聞いていても気がつかない。なんて、変だと思わないかい?
 推測するに、ずれが一定しないジッター。つまり、PLLはジッターのずれにその都度ロックするので、微妙に揺らぎが生じる。これを人は不快に感じる。
しかし、絶対的にずれたクロックが安定していると、それは、受け入れてしまう。
なんてね。




2014年12月23日火曜日

HP Stream 11

購入前の検討
 パソコンHP Stream 11のストレージは32GB.Windows8.1のインストール直後は23GB.再インストール用ファイルは8GB.足すとほぼいっぱい.つまり,アプリケーションは何もインストールできない.
 
 したがって,再インストール用ファイル8GBをUSBメモリに移せば,空きができるはず.
 使っていると,スワップファイルは膨れる.どこかを圧縮しないと,空きは足りなくなる.


 Microsoft OneDrive 100GB (2年間)はドライブだけみたい.アメリカではOffice365の使用権がついてくるようだ.


 USBの口は二つあって,一つは2.0,もう一つは3.0なので,USB3.0のUSBメモリを足せば,そこにアプリケーションをインストールすると,Cドライブの消費は少しでも避けられるかもしれない.


 ネットブックの時代から比べれば,CPUは少し早くなり? ストレージは半導体(eMMC)になったのだから,全体のレスポンスは向上しているに違いない.
 どちらにしても,アプリケーションはAnalog Discoveryを入れて,計測器として使うので,多分,がっかりするようなことはないと思う.WebベースのRed Pitaya も使う.


届いた

 26日届きました。
大変な失敗をしてしまったような気がしましたが、気にしないでおきましょう。
ディスクは17GB空いています。けれども、安全のため、USBメモリを追加して、アプリケーションはそちらにインストールすることにしました。
が、Analog Discoveryのソフトをインストール時に、VisualC?のランタイムとかがないとか言って、しっかりかってにCドライブにインストールされてしまいました。

 なんか、動作が軽いです。ニコニコの動画がスムーズです。
 HDMIで外部ディスプレイをつないでも、解像度は同じです。HDの画面の中に、ぶっとい黒枠が付いた状態で表示されます。
 色は、浅め。調整はできない。外部モニタでは深い色になるので、LCDのスペックと思われる。色むらはほとんど感じられない。

⚫️インプレッション
 青がきれい。人によるけど。
表面処理は、MacBook Proと同じくらいていねい。プラスチックとは思えない。


6MJ8 マグノーバル12ピンソケット。プレート損失3Wの3極管が三組入っている。もちろん、傍熱管。プレート抵抗は5.6kなので、並列にすると、それなりに低くなる。三つ並列にしても入力容量は2A3の半分。45と比べると大きさはだいぶ小さい。


ストレージの速度
eMMC ハードディスクよりは速い。


USB3.0-USBメモリ。読出しだけなら、ハードディスク並み。すごい!


ちなみにMacBookProは、けた違いに速い。


⚫️アプリケーション
 実はWindowsマシンを1年ほど前にクラッシュさせていた。そこで使っていたPhotoshop CSを再インストールした。
 最後に、アクチベーションをしろと。しかし、インターネットの認証サーバーはいないし、電話番号も使われていない。なんて会社だ。

  調べると、無料でCS2をダウンロードして使えって。変なの。でも、動かない。ひどい会社だ。
 ついでにいうと、その昔、英語版Photoshop2.0というのをアメリカから購入して、次のバージョンアップをさせてもらえなかった(MacIIの時代)。これで、photoshopを二本捨ててしまったことになる。
 ソフトは超一流だけど、とても残念な会社だ。

無線
 11.nと書かれているけど、5GHzはサポートしていない雰囲気。11.acの親機を見つけてこない。


大きな問題…避けて通ろうか
 触っていないのにかってになにかを選択したり、ゆびでアクションしても動いてくれなかったりと、私が慣れてないからって、勝手に動くタッチパッド。Macもそうなのかと触ってみると、ずっと安定している。
 不良品か。はたまた仕様か。

 それに輪をかけてへんなWin8。だって、全画面がとつぜん勝手にメールやIEになるけど、前に戻るとか、終了するとかがどこにも見つからない。

総論
 MacBook Pro retinaにWIndows8.1を入れていたのだけど、
  ・print screenキーがない
  ・KEILのJTAG書き込みが失敗する
という問題があったし、しょっちゅうある再起動で、Macに戻るという面倒さにいやけがさし、Windowsマシンがほしかったわけだけど、もひとつ、deleteキーがないというか、そのキーはあるけど、Windowsでいうbackspaceであって、カーソルの右側の文字を消してくれない。

 
 いまのとこと、ACケーブルが太くて邪魔、とか、スピーカの音が出ているだけというレベルぐらいが気になるだけど、何となく、使っていける予感がいっぱいです。

PS. クロックは最大2.55GHzにもなる。このCPUはそういうスペックだったのね。
PS2. パッドはいただけない。会社にあるPCノートのを使ってみたが、これもいただけない。Macとはモノが違うと実感。別にMacのトラックパッドが使いやすいというのではないけど、安定している。とくに単独で売られているパッドはとても快適なレベルに仕上がっている。

2014年8月27日水曜日

本日のおかしなNHKのニュース マダニ

 犬や猫を飼っている人は普通に知っていることだけど、ダニ予防薬を使っている。通常マダニは1ヶ月、普通のだには数ヶ月効き目がある。

 四国のマダニは、昔から特定なバベシア原虫を飼っている。これって常識だと思っていた。対岸の神戸でも感染例があったはず。十年ほど前にブログで読んだ。
 都会でもマダニがいるという。その言い方はおかしい、普通にいる。ただ、四国のような宿主を持っていないだけど。

 このプロデューサは問題点の切り分けができていない。
話題は重症熱性血小板減少症候群=SFTS 出てくるのは四国。だったら、バベシアとの関連を報じるべき。

 じつは、問題点は、そこにはない。その薬が高い。必需品なのに。個人輸入すれば1/3なのに、国はそれを拒む。違法だという。3倍も違うのだ。誰かが甘い汁を吸っているとしか思えない。
 高いから、うちではゼネリックを使っている。それでもオリジナルの半額以上する。

2014年8月23日土曜日

オペアンプ 特性たくさん

 NTP M100C 10dB アンプ。低域がおかしい。がたがたしているのはきっと発振している。

ノイマンOA20 V472-2。ものすごく自然な特性。高域の特性もうまく処理しているような気がする。

今作っている6石アンプ。入出力はトランスが入っていない状態。

100pF補正を追加した。しっかり高域が補正できた。カットオフの周波数も下がってしまうんだ。


入力トランスLL1539 NJM4580DDで差動増幅という初段のアンプの試作。LL1539 は2:1+1とカタログにあるが、実質は1+1:1+1。


入力の空いている巻き線をパラレルにした。


入力を直列。低域が改善された。


2014年8月10日日曜日

フェーダーを並べる その2

 とりあえず、19インチラックにパッシブを取り付けた。入ったものをそのまま出すという配線をする。
 その後、サミングアンプと分配のアンプを入れる。

オペアンプ その2


Analog Discoveryで波形を作成すると、そうとうひずみが少ないsin波が得られる。
これをディスクリートオペアンプに入れてFFTをかける。負荷は680Ω。
偶数ひずみが下がるという変な結果だが、300mVまでの入力だと、きれいに増幅している。それ以上の入力ではしっかり発振する。今は位相補償をしていない。



2014年8月2日土曜日

オペアンプ

 この前、PMIはカタカナで表記するとどういう呼び方をすればいいか?という話題があがった。なぜ、PMI? 高性能オペアンプOP07。
 じつは、私はこの後しか知らない。1990年にアナデバに買収されてしまった。
 オペアンプは、アナログコンピュータの演算素子だ。
 LM709やLM301は位相補正の端子が出ていたので、LM714がでてきて多くの人が使うようになった。
 PNPトランジスタの性能がダメダメだったので、涙ぐましい回路構成になっている。レイセオンのRC4558が回路構成的には、現代の普及型オペアンプの基礎を作ったといえる。と、思う。聞いた話だけど。
 高性能オペアンプも、今では、数個購入するのであれば、普通に買える価格になったしまっている。

 話は戻って、ミキサ卓の機器は真空管の時代(たとえばV72)からトランジスタ回路(たとえばV372)に変化した時期、まず、2段3段の増幅回路にエミッタフォロワだった。すぐに入力が差動になって、安定度が増した。初段はPNP。なぜかというと、増幅度をとりたい次段にNPNが使いたかったというのが理由なの?
 終段もコンプリのトランジスタが用意されると、コンプリメンタリエミッタフォロワであるSEPPが一般的になった。
 つまり、頭としっぽがほぼ確定した時点で、作業性をあげるために、小さな箱に入れたオペアンプモジュールが作られた。ノイマンのOA10,OA20、NTPのN100C。
 放送機器は入出力にトランスが入る。ほとんどが600Ω。トランスの性能が一番良いインピーダンス。
 小信号用トランジスタの組み合わせの終段ではこのトランスを駆動できない。ほんとう?600Ωならできそうな気がするけど。
 コンプリメンタリエミッタフォロワはTO3とかの少し大きめを用意して、その前の段までをチップ部品でモジュールにした製品も多い。
 音楽用にNE5534、5533、5532が出たら、一斉に切り替わった。ほとんどが位相補正の必要なNE5534が使われ始めた。プロのお仕事だから。しかし、トランスが駆動できないので、コンプリメンタリエミッタフォロワの電流バッファだけを外付けにした。

 これで、ある程度回路構成などが確定した。V72に比べ、たぶんひずみは2桁下がった。
 NFをかけているので、ひずみ、周波数特性は必要な帯域をカバーしている。規格上15kHzのフィルタが入っている場合が多い。

 高性能オペアンプは、内部の素子は相当多い。多用される定電流回路もいっぱい。
 S氏に最低限の回路は、という話を相談していてできた回路がある。回路図を集めていたら、5石、6石のディスクリートオペアンプが実際の回路に使われていた時期もあるのがわかった。

 ということで本題。

 素子数の少ないディスクリートオペアンプを自分なりに作っていきたい。
 汎用型を作ることはない。
 真空管のドライブ段であれば、それに合う回路を作ってしまえばいいのだと思う。特に高圧とか中規模の電流を流す回路が必要。


 まず、一気に作ったが動かない。
 しょうがないので、差動と電流伝達部分だけを作って、測定してみた。波形がひずまない点って、ピンポイントしかない。それでも、入力からのサインはとはずれている。
 バイアスのトランジスタをつけると、波形がよくなる。
 最終のコンプリをつけると、なぜかきれいな波形になった。


 設計は5V電源。終段を中電力にかえてあるので、バイアスはしぼりきっておいて、電源電圧をあげていった。とりあえず12Vまでは問題ない。バイアスを6mAぐらいにしておく。この辺りは正常な電圧制御ができている。
 スピーカをつなぐと、音は出る。




 

2014年7月27日日曜日

再生中

キウイ おす。 一度葉っぱを落とすと、若芽が出てくる。


2014年7月26日土曜日

パワーアップした45アンプ


  高域はトランスの特性で荒れている。でも、十分。フィルタで緩やかに落とすべきか。
 低域は、20Hzほどまで出ているのは驚異かもしれない。


 UTC A-18 3.75k:80k のトランスに変更した。電圧ゲインが下がるが、初段アンプのフルゲインで最大に近い音量になりそう。
 高域の荒れが減った。とはいえ、ダラーと下がってほしい気もするが。
 聴感上も、大きく違わないかな。



SESCOM MI-13 3.75k:60k なぜか低音の質感は、これが一番。2番目はTPs-6S。なんだか物足りないのがA-18。測定結果からはわからない。
 カットオフ周波数を下げようと、150uFに100uFを足してみたが、聴感上変化はなかった。
 どちらかいうと、だらだらではなく低域がスパッとしっかり落ちた方が、低音の質感はあがるのか?


 ところで、グリッドに入っている抵抗は何のため?  
 いつ入れたのだろうか。ショートしてみた。音が弾んでいる? 明日、特性をとってみよう。

 高いところでピークが出る。通常、このピークは落とすから、120kは正しい抵抗だった。
 

33k並列、120k+直列に抵抗を段間トランスの2次側に入れると、特性は売り物ぐらいにきれいになった。


 この後どうするか。
 インターステージのトランスの1次と2次を逆にする。
そのためには、ドライブの電圧をそうとう高く確保しないといけない。
 45はバイアスが53V。40V振幅が必要とすれば、40*4.5倍=180Vをドライブ段で用意しないといけない。なんか大変そう。

  趣向をかえて、LEAK  Varislope III をつなぐ。出力が低い。
 ハムがとりきれない。ヒータをDCにしたが減らない。
 もともとこの時代8uFの電解コンデンサしかなかった。これに100uFを入れたのだが。
 本来は、パワーアンプの高圧から相当電圧をドロップしているところ、150Vを用意したので、そのわずかなドロップ分ではリプルをとりきれていないようだ。
 470uFを入れて手元にあった1.5Hのチョークを追加したら、そこそこハムは減少した。
 しっかりチョークを入れれば良さそうだ。電流は30mA流れてる。


 





 測定結果と低音の出方が違うことについて受けた指摘;
-出力が低いときは低域は出る.最大出力付近で低域がどのくらい出ているかを見ないといけない.
-入力インピーダンスが変わっているのなら,何を測っているのかわからない.->出力バッファ+600Ωをつける.

2014年7月21日月曜日

DSD256

11.2MのDSDデータが雑誌の付録についていた。
DSD試作機で聞いてみた。
残念な音楽だった。ぼよぼよな音を入れて何の意味があるの。


 話は変わって。
 音の立ち上がりは、位相余裕度を程々になくすと得られるような気がする。
 音のつやはどうなんだろうか。
 EQでパッシブ型がよいとずっと思っていた。でも、NFタイプの方が音に深みが出るような気がする。
 NFループの中で、微妙に位相がまわったりそれも周波数によって変化したりするところが、色づけになるのだろうか。
 2次ひずみの量、3次ひずみの量とかも微妙に音に深みを付け加えているようだし。

2014年7月20日日曜日

45アンプのパワーアップ

 ディスクリートオペアンプODA-17の吹っ飛んだ終段を2N5320/5322から2SC3422/2SA1359に交換したら復活した。
 増幅度を約8倍に変更し、45アンプの前段に入れた。これで不足気味だった増幅度は十分となり、フルパワーが期待できる。


 それぞれがうまく回り始めたので。


プレーヤ Collins 200 箱は自作
トーンアーム Gray Research 206 シリコンオイルは粘度 京商;30000
カートリッジ Shure 44-7カモメロゴ 茶色、針は最近購入
EQ マルツ【LV2-PE】LV-2.0 フォノイコライザ
45アンプ;
 DOA-17ディスクリートオペアンプ-TPs-6S(600:60k)-45シングル。春日KA-2535S
スピーカー;
  Norelco AD5277 30cmを2個、PEAVEY 1208-4 SPS BWX 30cmを2個入れた箱に、Norelco AD5277の1個に通電。


2014年7月19日土曜日

ジャストポイントがあるらしい grayのアーム

 しっくりこないから、オイルを10万からやわらかめの3万に変更してみたが、状況は改善しない。トレースが途中でできなくなる。
 一度持ち上げて、落としてみた。最後までトレースする場合がある。どうも、センターピボットから外れていることが多いのかも。


 鳴らしているのは、マルツのフォノアンプ。出力LRをトランスで合成。
このアンプはマイナス電源をリニアのスイッチング電源ICで作っている。500kHzとスイッチング周波数は高いので、オーディオ帯域への混入は少ない。電流もとれる。単独でもマルツから電源ボードが出ている。