2014年12月30日火曜日

初めての試行錯誤真空管アンプ6MJ8

 とりあえず動いた。ばんざい!構想時間は長かったが、これで回路の練習ができれば、45や2A3もドライブできるかもしれない。

 オペアンプの出力を直接グリッドに入れる。6MJ8は3パラにして出力インピーダンスを下げる。球のバイアスはオペアンプの出力をシフトして得ることにする。


 680kはいらないとの指摘あり。

⚫️ドライブ段
 壊したら怖いので、安価な汎用NJM4580DDを下記の条件で使う。
  Vcc +2.2V
  Vee -34V
  非反転増幅回路。増幅率45倍?
  マイナス端子のオフセット+0.65V 出力レベル-14V


 最初、Vcc=0Vで動くと思ったのだけど、波形が歪む。少しのプラスの電圧を与えると、正常な波形になる。このICの問題か?回路の問題か? はたまた回路がわかっていないからなのか。レールtoレールならどうなんだろうか。


⚫️終段
 6MJ8 3極管 損失3W Cin 3pF が3組み入っている。球よりソケットの方が高い。
 eBayで買った5.2k−6k:4/8Ωの出力トランス
 B+は110Vの倍電圧整流で288V
 ヒータは6V-2Aトランス
  バイアスは-14V プレート電流は合計20mA この時のプレート電圧は279V



 問題点、その1
  電源を切ると、1、2秒後に電流計が振り切る。原因を考えると、高圧が残っている間に、オペアンプの電源がするっと落ちる。そうすると、バイアス電圧がなくなる。つまり、ゼロバイアスになって、大電流が流れると思う。瞬間だが、真空管を痛める。
 少し解決。2.2V電源に入っている電解コンデンサの容量を増やした。50kのボリュームを100kに変えるとより改善されるはず。

 プレート損失から11*3=33mAまでは流せる。

●測定結果
周波数特性

入出力特性  おおざっぱな測定だけど、約2W。オシロで見ている限り、大きく歪んではいない。
方形波 100Hz



1kHz


10kHz


立ち上がりのリンギングは出ていないので、位相は余裕があるのだと思う。1kHz立ち下がり時のあたりの微妙な変化は、高域の特性に影響があるのか。オペアンプの高域補正用の50Ωを取り替えると変化するかもしれない。高域はだらだらと減衰すべき?

歪率 約1W出力の時が10%の歪率なので、このアンプの定格出力は1W。


歪が4%程度の時のキャプチャ。2倍が大きく、奇数は少ないので、歪感はあんまりない。


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