2016年12月19日月曜日

Arduino YUN Mini アップデート

随時更新中。

11月末に秋月電子通商で購入したArduino YUN Mini。


  • USB経由で書き込みをする
  • Wi-Fi経由で書き込むをする

できたりできなかったりと不安定だった。
 工場出荷時のリセットしたあと、シリアル・モニタが接続できなくなった。

ファームウェアの更新
luciに入る。初期画面のどこかに入口がある。Flash Firmwareでダウンロードしたファイルを書き込む。lininoからYUN-Miniに変えた。

http://download.linino.org/linino_distro/lininoIO/latest/

lininoIO-generic-linino-yun-mini-squashfs-sysupgrade.bin

 更新をしたが、エラーをはいて使えなくなった。

/usr/lib/lua/luci/template.lua:81: Failed to load template 'linino/set_password'.
Error while parsing template '/usr/lib/lua/luci/view/linino/set_password.htm':
No such file or directory
stack traceback:
 [C]: in function 'error'
 /usr/lib/lua/luci/template.lua:81: in function '__init__'
 /usr/lib/lua/luci/util.lua:68: in function 'Template'
 /usr/lib/lua/luci/template.lua:50: in function 'render'
 /usr/lib/lua/luci/controller/linino/index.lua:182: in function 'authen'
 /usr/lib/lua/luci/dispatcher.lua:370: in function 'dispatch'
 /usr/lib/lua/luci/dispatcher.lua:195: in function </usr/lib/lua/luci/dispatcher.lua:194>


ーーー
3日間試行錯誤

基板横のリセットスイッチを長押しすると、初期化されるとあるが、それは本当ではない。でも本当。
どうも、eepromの違うエリアにパスワードは保存されているぽい。
システム自体が新しくなっても、保存されている場合がある。
システムといっても、U-bootがあり、その上にLinuxであるopenwrtが載っている。U-bootは別のエリヤのeepromに書かれているのかな?

ラズパイのUSBからYUN-MiniのマイクロUSBにつないで、
 minicom -b 9600 -o -D /dev/ttyACM0
シリアル-パラレル変換されてターミナルで接続できる。文字化け多し。原因不明。


U-Bootの途中で[f]とリターンを押すとfailsafeモードへ入れると出る。
そこでfastbootを入れた、きっともろもろが初期化された。
基板の上にあるYUN Resetボタンを押してリブート。


---
 AP動く。
 192.168.240.1 これはlininoと同じ。出てくるログイン画面は異なる。パスワードはarduino !!!






 

 Ciaoの画面を出す。何も入っていないからインストールするかと聞かれる。
 mqttの設定ができる。

パッケージマネージャもある。すごいたくさんのアプリケーションが整備されている。mqttブローカを入れてみた。
パッケージマネージャから入れないといけないIOT2000よりぜんぜんいい!


luciもいる。











2016年12月9日金曜日

SIEMENS IOT2020 OSビルド

随時加筆中
 USBメモリでブートしたDebianマシンで作業。ユーザとしてyoshidawを作成。



yoctoは初めて

 https://github.com/siemens/meta-iot2000
このサイトに、IOT2020のOSをビルドするために必要なファイルが置いてある。
yoctoは組み込み用マイコン・ボードのOSをビルドするために必要な環境。GUIツールがあるようだが、ビルドが終わって気が付いた。
 最小構成は60Mバイトほどのコンパクトなバイナリを作る。
  SIMATIC_IOT2000_Setting_up_V1.0.pdf
このなかに、スタティックなIPアドレス192.168.200.1が設定してあると書かれている。また、WindowsツールWin32DiskImagerでマイクロSDメモリに書き込むと書かれている。
 GitHubではddコマンドで書き込むように説明されているが、失敗した。

yoctoでは何をするのか

 マイコン・ボード特有のファイルが必要。

  meta-iot2000-bsp
  meta-intel

  yoctoの本体

https://github.com/siemens/meta-iot2000/blob/master/meta-iot2000-bsp/README.md
の解説を読み、実行する。
 DebianにGitHubのツールがないので、インストール。sudoでエラーが出るので、sudoのグループに追加した。

$ git clone git://git.yoctoproject.org/poky.git poky -b krogoth
$ git clone git://git.yoctoproject.org/meta-intel poky/meta-intel -b master

つぎの
$ git -C poky checkout yocto-2.1
$ git -C poky/meta-intel checkout 9a06fc5bce05
は、エラーになった。
 pokyは2.2 を持ってきた。最新ではなく、krogothでそろえるのが正しいようだ。
 meta-intelは、http://git.yoctoproject.org/cgit/cgit.cgi/meta-intel/
から5.0-krogoth-2.1をもってきてリネームする。これ以外は、ビルドする前にエラーが出た。もっとよい、そして新しいプログラムの組み合わせがあるかもしれない。
 複数のプログラム・ソースをコンパイルして組み合わせるので、新しいほど、不都合が出る場合あるように思える。でも、新しいのを使いたい。

$ git clone git://github.com/siemens/meta-iot2000 poky/meta-iot2000
これで必要なファイルはそろった。
 次はビルドするための指示を書いた設定ファイルを修正する。
pokyディレクトリの下にある、
  conf/bblayers.conf
をnanoエディタで開き、2行追加。
 /home/build/poky/meta \
 /home/build/poky/meta-poky \
 /home/build/poky/meta-yocto-bsp \
 /home/build/poky/meta-intel \
 /home/build/poky/meta-iot2000/meta-iot2000-bsp \
 "
 ここで、ログインして作業しているのは/home/buildではなく、/home/yoshidawなので、修正する。CTRL+o、CRTRL+xで抜ける。
catで確認。

--- conf/local.conf

1行をコメントアウトして、1行追加。
#MACHINE ??= "qemux86"
MACHINE ??= "iot2000"

CTRL+o、CRTRL+xで抜ける。
catで確認。
 準備が完了。

ビルド
$ bitbake core-image-minimal

 最小モデルを作る。root権限で実行してはいけない。実は、これではだめなことが後でわかるが。とりあえず、コンパイルしてバイナリができることを確認するために実行する。一度コンパイルしたものは、あとの作業では再コンパイルされない。
 何時間か、かかる。
 ネットワーク経由で、core-image-minimal日付け.wciをWindowsPCにもっていき、Win32DiskImageで、すべてのファイルを表示し、.wciファイルを読み込み、SDメモリに書き込む。
 これをIOT2020にセットする。
 SDメモリソケットは、上に開く。スライドしない。カバーを上に開く。外れてしまうかもしれない。真上からマイクロSDメモリをくぼみに合わせておく。カバーをかぶせ、上方向に1mmほどずらすとロックされる。

 電源を間違いなくつなぐと、SDメモリのLEDがぴかぴか、2,3秒消える、ぴかぴか、2,3秒消える、そのあと、連続して読み込むようで、点滅を繰り返す。
20秒ほどでLEDは消えたままになる。

動作確認

 ネットワークを、192.168.200.x/24に変更し、pingを打つ。反応がある。
sshでアクセス。teratermを使う。connection refused と表示され、つながらない。


http://www.yoctoproject.org/docs/latest/mega-manual/mega-manual.html
には、sshサーバが入っていないと書かれている。
The core-image-minimal QEMU image, however, contains no SSH server.

core-image-full-cmdline
を作る。wciファイルができていない。isoを焼いてみるが、ブートしない。hddimgがブートした。sshにも反応する。
 IPアドレスを今まで使っていた192.168.111.x/24の中に変更。PCも戻す。

不具合 これから解決すること

 32GバイトのSDメモリを使ったが、dfで確認すると160Mバイトほどしか利用できていない。エリアを拡張したいが、パーティションが存在しない。
 パッケージ管理ソフトが入っていない。wgetはある。

2度目のチャレンジ
 省略。Toasterにはバグがある。
3度目のチャレンジ
exampleのほうにopensslやnode.jsがある。最初から、exampleまでをビルドすることにした。
 4割ほど進んだ時、64GBのUSBメモリの容量を使い切った。256GBほど必要か?
4度目のチャレンジ
 6個のウォーニングを出して終了。613MBのwicファイルがある。Win32DiskImageで書き込む。SDメモリエリアを拡張。作業はラズパイで行う。
  iot2000-example-image-iot2000-20161214093619.rootfs.wic

 staticの設定ではnameserverが使えない。DHCPで外に出れるようにする。
 opkgのリポジトリを設定する。
 ぜんぜん不完全。ファイルが落とせないのがたくさんある。特にライブラリ関係。nodojsが入れられない。npmも使えない。
 node-REDへの道は遠い。


 掲示板に、node-REDのファイルをコンパイルしていないではないかと書いたら、そう、あなたは正しい、入っていない、すぐに用意するからと、蕎麦屋の出前みたいな返事をもらった。
 ほかの人から、bbファイルに追加する記述方法を教えてもらったが、もろもろのファイルが更新されるかもしれないので、待ってみる。
2日待っているが更新されていない。

 ファイルが更新された。
 複数のアプリケーションの内容を更新している。
node-REDのビルドで12個のエラーをはいてOSはできなかった。

5度目のチャレンジというか4度目の続き
 node-redのソースにはブランチがあるので、それを持ってくればよいという掲示板の書き込み通りすると、900個のワーニングは出たが、ビルドは成功し、node-REDが立ち上がっためでたしめでたし。
https://support.industry.siemens.com/tf/ww/en/posts/node-red-is-not-in-iot2000-example-image/158963/?page=0&pageSize=10

使ってみる
 それにしても何にも資料がない。工業用機器は、回路図や配線図、マニュアルがあって当たり前だと思うけど、何にもない。
 掲示板では、何か問い合わせがあれば、資料を出している。1か所に集めってはいない。

 GPIOのピンはArduinoコンパチブルらしい。資料を見ると何か変。こんなところにGNDがあるはずがない。

 この図を描いた人は、利用する人のことを何も考えていない。右半分が逆転している。
 A0にTL431の出力をつないで、node-REDでデータを表示した。500ぐらいの数字が出てくる。
 2.5Vだから、推測で、Vref=5Vで、10ビットだと思い、変換式を入れて、電圧を表示する。2.49V付近が出るので、あたりかな。
 基板のレイアウトは違うが、インテルのgalileoボードと同じかもしれない。

 つまり、資料はgalileoをみろ。ということなのかな?

 SDの利用していないエリアの拡大resize2fs も入っている。最小imageではなかった。opkgも入っている。





2016年11月10日木曜日

Node-REDでつなぐだけで温度測定

Node-REDには利用できるセンサは少ないです。IoT用といわれているのに、なぜでしょう。
ダラス(今のマキシム)の1-wire温度センサDS18B20がなぜか4つも登録されています。
ちぐはぐさが際立ちます。

アマゾンだけで買い物をして、IoTを実現する話を書きました。

はじめての電気とIoT (6) 1-Wireで温度測定


 8チャネルA-DコンバータMCP3008を使って、1行のプログラムだけで、Freeboardに表示する記事

はじめての電気とIoT (9) SPI経由でアナログ電圧測定 その2


2016年10月30日日曜日

raspberry pi自体でI2S-DACをドライブできるようになった

ラズパイで一般的に使うのはRASPBIAN JESSIEというLinuxOS。
10月現在、カーネルは4.4が利用できる。9月23日版から何回かカーネルのリビジョンアップがあった。カーネル4.4.26あたりから、hifiberryなどPCM15xx系のi2s-DACボードのドライバが搭載されるようになった。
今まで、これらのボードを使うにはVolumioなど、音楽専用のディストリビューションを利用するという方法しかなかった。つまり、普通のLinuxマシンというより専用マシンとして利用する。価格を考えれば、それでもよい。

ラズパイでは、音声はHDMIのディスプレイに付属している音声出力から出てくる。高級AVアンプではHDMIでもいい音が出るらしいが、ほとんど人は持っていない。実際、HDMIディスプレイの音はしょぼい。
なので、HDMI-アナログ出力装置を探すと、これはこれでいろいろあるが、おもちゃが多い。

i2s-DACを使う理由は、ハイレゾではなくとも、音がよいこと。

10月末現在、RASPBIANでも、i2s-DACが利用できるようになった。
日本で売られている国産のPCM15xx系ボードはドイツの会社hifiberryコンパチブルなことが多いと思われる。PCM5102はDACだけ、PCM5122は中にDSPが入っていて、フィルタの特性や電子ボリュームが利用できる。これはI2C経由で制御される。

PCM5122だと、hifiberry-DACplusを選べばいいと思う。



利用するために設定は、/etc/modulesに1行、/boot/config.txtに1行追加するだけ。

Raspberry Piでi2s-DACを音声出力にして高品位な音楽を聴く(Rev.B)

ebayを見ると2千円前後でPCM5122のボードは売られている。
アマゾンでも扱っている。使えるかどうかはやってみないとわからないが。

2016年10月4日火曜日

Raspberry Pi とVolumio2がリクロッカでさらに進化する

Volumio2が10月14日に正式にリリースしました。

Raspberry Pi とVolumio2はChordのmojoとあまり変わらない高品質の音楽がながれる。
それが、進化した。

https://volumio.org/allo-kali-i2s-reclocker-a-true-gamechanger/

ハードは、


  • ALLO KALI I2S RECLOCKER 7000円
  • ALLO – PIANO HI-FI DAC 2750円
  • ALLO – POWER SUPPLY 5V 3A 1125円

価格は本日のレート。
 ラズパイの上に重ねて使う。電源は、ラズパイだけとKaili+pianoの2系統に分けられる。

 pianoはPCM5122を使っている。抵抗やコンデンサは、オーディオ用を選んである。電源ラインには、LCフィルタがしっかり入っているし、TIの新しいLDOを使っている。ヘッドホンアンプも新しいTPA6133A2。

ありていにいうと、音の分離がよくなり、バイオリンが聞きやすくなった。弦がえも言われないぐらい震える。


Raspberry Pi とVolumioで最先端オーディオを楽しむ その7 より良い音を求めてリクロッカKALI

2016年10月2日日曜日

Arduino 2社に分かれていたが10月2日に一つになった

2014年春ごろから最初のArduino設立メンバとその製造する会社がもめ始め、分離しました。
http://mag.switch-science.com/2015/04/07/arduino-v-arduino/

Unoまでは共通ですが、上位モデルのCortex-Mシリーズなどでは開発ツールのバージョンが異なるなど、利用者は不便してました。
時代はIoT。Unoでは処理しきれない事態となり、Cortex-M0もしくはCortex-M3クラスと無線通信機能が不可欠となりました。

本日10月2日、Makeの会場で、両社が和解する発表がありました。Arduino Holdingという一つの会社になります。

 これからは、MacのFTDIで通信できない点など、早急な対応が図られると期待しています。

2016年10月1日土曜日

ラズパイでVNCを使うのがこんなに簡単になった

9月23日付けのラズパイのリリースは、画面回りが一新されました。WebブラウザもGPUメモリ 16MB で動きます。

20年前、リモート・ソフトを使ったことがありますが、画面更新が亀のように遅く、それ以後、使っていませんでした。

今回のリリースでは、個人使用のライセンスでRealVNCサーバがインストールされています。設定画面でチェックするだけで、起動できます。

使ってみて、便利だ、早い! というか、ラズパイにディスプレイが不要になりました。


とにかく便利!Raspberry Pi をWindowsから利用するVNCの簡単インストール

2016年9月16日金曜日

Analog Discovery 2は多機能な計測ツールだけど、3万円以下だった時代に比べれば割高になった。
アナデバのツールにADALM1000がある。安価。ユーティリティPixel Pulse 2はオシロスコープと発振器のツール。
もう一つのユーティリティであるAliceはスペアナやオシロがある。ネットワークアナライザの機能はないが、インピーダンスが測れる。これが一筋縄で使えない。勉強しなくては。

オーディオ帯域の波形を見る手軽なツール ADALM1000 (2) Pixel Pulse 2


2016年8月10日水曜日

Raspberry PiによるWindows 10 IoT Coreのまとめ

8月3日にWindows 10 Anniversary Updateがありました。Windows 10 IoT Coreはマイコンボードに対応した組み込み用のOSですが、同様にAnniversary Updateがありました。
Windows 10 IoT Coreの開発ツールはVisulaStudio2015でRaspberry Piなどのマイコンボードのソフトを作り、リモートで更新します。デバッグもできる便利な環境が用意されています。
 まとめ記事を掲載しました。
http://www.denshi.club/make/2016/08/raspberry-pi-3-model-b-10.html

2016年8月2日火曜日

LTspice17 LTspiceXVII

無料で利用でき制限のない回路シミュレーションソフトの新版が7月28日にリリースされた。Windows用だけで、64ビット版が用意されたことが新しい。見た目は変わらないが、UNICODEに対応したので、マイクロにuを使わなくて済むし、コメントも日本語が書ける。変数にも日本語が使える。

LTspiceXVIIがリリースされました

2016年7月1日金曜日

Raspberry Pi と Volumio 2 RC2 & I2S-パワーアンプMAX98357

 I2S接続は、音がよい。ということで、パワー・アンプをつないでみた。どの半導体メーカーも頑張っているが、最近、TIの宣伝をよく見る。けれど、電子工作で使えるのは多くない。
 エイダフルートの製品をスイッチサイエンスが扱っている。

MAX98357A搭載 I2S 3W D級アンプボード

元の型番は「Adafruit I2S 3W Class D Amplifier Breakout - MAX98357A」だが、マニュアルは「Adafruit MAX98357 I2S Class-D Mono Amp」とモノアンプであると明記されている。

 I2Sはステレオ信号を受け付ける。MAX98357 は、16/24/32ビットで最大96kHzまでの信号をデコードする。ハイレゾ対応だ。
 問題は、出力が1系統しかないところ。デフォルトがL+Rの混合出力。用途によってはそれでよいのだけど、ステレオで使いたい。
 SD端子にかける電圧で、Lチャネルだけ、Rチャネルだけ、L+Rチャネルという使い分けができる。つまり、ボードが2枚あればよい。

 I2Sの信号は3種類あるが、MAX98357はラズパイでも扱っている左詰め。
 とりあえず、Lだけ、Rだけの出力が出るところまで実験した。


Raspberry PiのI2Sにパワー・アンプを追加する (1)

真空管でいうと45シングル並みの1W少しのパワーしか出ないが、45なみに、中低音はしっかり、明瞭度の高い音楽が聞こえてくる。

2016年6月28日火曜日

Raspberry Pi 3 model B と Volumio 2 RC2 & I2S-DAC ES9023

Volumio2が10月14日に正式にリリースしました。

連載メニュー Raspberry Pi とVolumioで最先端オーディオを楽しむ

(1) ラズパイで音出しの準備
(2) メイン・パーツはI2S-DACボード
(3) Volumio2を立ち上げる
(4) ケースに入れる
(5) PC(x86)用Volumio2
(6) コンパクトなZeroでMPD
(7) より良い音を求めてリクロッカKALI



新シリーズ 最新ラズパイ・ゼロと真空管アンプでハイエンド・オーディオを

(1) 準備
(2) 真空管アンプの組み立てを始める TU-8150
(3) はんだ付け完了
(4) 組み立て完了
(5) 測定1
(6) 測定2
(7) 真空管アンプの音出し
(8) Volumioのインストール準備
(9) Volumioの音出し



以下、Volumio2リリース以前の話題です。

update
ラズパイ用は7/25に0.975
                  7/28 0.976
      8/20 0.979
PC用は7/28に0.975

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7月25日付で、PC用のVolumio2 VERSION: 0.963

UEFIのBIOSでUSBブートするには、Fat32でフォーマットし、efiディレクトリにブートファイルが置いてあればいい。
レガシーBIOSでは、USBの先頭セクタにブートプログラムが入っていなければならない。
ファイルを見ると、efiディレクトリがあって、それらしいバイナリファイルが置いてあるので、UFEI対応と思われる。

UEFI対応マシンにUSBメモリを挿し、ブート時にUFEI-USBを選ぶと、Volumio2がブートした。元のWindowsには何も影響ないようだ。
日本語のフォントが入ってない。




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6月25日付で、ベータ版最終となるVolumio 2 RC2のRaspberry Pi用がリリースした。

https://volumio.org/forum/volumio-rc2-t4288.html
6/30 Githubも更新されたが、ラズパイ用だけ。https://github.com/volumio/Volumio2

RC1から3か月、たくさんの修正が行われたらしい。見た目は、バックに絵が張り込めるところ。

I2S-DACにはGeneric I2S DACを選択。Output DeviceはAudio Jackになっているが、表示だけの問題らしく、DACから音が出ている。


2.8MHzのdsf、5.6MHzのdffファイルも問題なく再生している。

多言語対応になっていて、日本語メニューをアップされた方がおられるので、週末のアップデートにはフランス語の不具合修正と同時に日本語が選べるかもしれない。

有線LANを追加するが、GUIは変化しない。RC1は2本目eth1も表示したように記憶している。

画像をドロップすると、背景を変えられる。


 もう1台立ち上げた。ひとつの画面で操作ができる。

7/1修正がかかる。0.923から0.928になった。
メニューに日本語が選べるようになった。

2016年6月7日火曜日

Raspberry Piのイヤホン出力の音を聞く

 Raspberry Piには、一番手軽に音を聞くにはイヤホンジャックを使います。B+の時代には、スイッチング電源に変わったから音がどうとかいう話を見かけましたが、その後、みんなの関心がI2Sに移ったようです。
 HDMIディスプレイを使えばそこから音は出ますが、秋月のSHARP 7インチ高精細IGZO-LCDパネル 接続モジュールセット(ラズベリーパネル接続キット)では音の出る場所がありません。
 
4極イヤホンジャック
 Raspberry PiのイヤホンジャックにはVideoが出ています。先端から、L、R、GND、Videoです。
パワーアンプは
もちろん効率の良いD級を使いますが、入力にボリュームがついていると便利です。
PAM8403 D級ステレオアンプモジュールを利用しました。このボリュームにはスイッチがついています。使ってわかりましたが、電源が入ったとき、ボコッとポップ音がします。

Raspberry Piのイヤホン・ジャックにパワー・アンプを追加する


 youtubeでそれなりの高音質の動画を再生しました。普通に、よい感じです。Raspberry Piは2Bを使いました。


電源系の接続
 RAVPOWERという2.4Aが二つ出力のとれる充電器を利用しました。これは、実際に測ると3Aぐらいまで頑張れそうです。
 これをRaspberry Pi 2Bに入れ、GPIOの5Vをパワーアンプにつないでいます。
 USBには、PFU Happy Hacking Keyboard Lite2 英語配列 USBキーボード ブラック PD-KB200B/Uをつなぎ、このキーボードにはUSBが2口あるので、マウスと秋月のLCDをつなぎました。秋月のLCDは多くても500mA程度の消費電流なので、問題ないようです。

 CPUは少しあったかいですが、いまのところ止まることなく動作しています。


2016年5月6日金曜日

visa32.dllが見つかり、ぶじKeysight BenchVueがインストールできた件

なんどやっても、

 すでにVISAが入っているので、それを使って、keysightはデータをもらうという形でインストールするというアラートがでる。
 すでにVISAのドライバが入っていると、side-by-sideという機能で、keysight側はデータをもらうという意味。

 LabVIEWの評価版を入れていた。アンインストールした。しかし、完全に削除できていないようだ。
 IVIとかいうソフトもアンインストールした。
 regeditの検索で、VISA LabVIEW Matlab で表示されるものはすべて削除した。
でもだめだ。
 お手上げ状態。

 手詰まりなので、primaryではないけどインストールをすすめた。Keysight IO Libraries Suite 17.2 のインストールのところで、
Install Keysight VISA default second
 primary ---- visa32.dll.bakに変更する
というメッセージが出た。

検索で見つかった。なぜ、ここでこのメッセージを出すんだ。もっと前にでていれば、もっとはやく解決したのに! NIのアンインストーラは、このファイルを無視して置きっぱなしにしていた。


C:\Windows\SysWOW64
visa32.Agilent Technologies - Keysight Technologies.dll
visa32.dll


 SysWOW64はWindows 32-bit On Windows 64-bitのことだそうだ。32ビットのプログラムを動かすための仕組み。
両方とも削除し、リブート。
インストールできた。

 つないでいた機器のインターフェースは、LAN、USB、GPIB-USB。GPIB機器が見えない。IOライブラリが新しくなったためらしい。82357Bは、マニュアルに従って再認識させた。

2016年4月17日日曜日

LabVIEW LINX Software Setup

https://www.labviewmakerhub.com/doku.php?id=learn:tutorials:libraries:linx:3-0:software-setup
のようには、LINXをインストールできない。Windows10のファイアウォールが邪魔をする。お勧めのツールを使ってのインストールは、この問題点(TCP/IPのポート)を指摘してくれるが、肝心のファイアウォールのアラート画面が出てこないので、インストール中に解除できない。ftpで落としてきたvipファイルをクリックしてインストールすると、ファイアウォールのアラートが出るので、先に進めれる。

今までに分かったこと。LabVIEW ホームエディションをダウンロードして、正常にインストールできないマシンがある。このマシンでは、岩通のツールが異常だったときにLabVIEWをインストールしてあるかどうかを聞かれた。keysightのBenchかIOサーチツールもLabVIEW が絡んでるような気がする。どちらにしろ、インストールが正常に行われたかどうかは、あまりにも入れるパッケージが多すぎてわからない。単純にホームエディションを入れるインストーラを用意してくれないと、初めて利用するユーザにはわからなすぎるインストーラだ。
アンインストールをしてもレジストリに試用期間が過ぎたことの情報が残って悪さをしているのかもしれない。正規な登録コードを入れてもLINXのインストールに失敗するので、そのマシンを使うのをあきらめた。

LINX3は、ラズパイをリモートでLabVIEWから使うツール。Arduinoと同じ考え。Windows10 IoT coreと同じ考えだと思う。

 ここまででわかっていないこと。ラズパイのSDメモリには何を入れればいいのか。Arduinoにはブートローダが最初から書かれている。Windows10では、PCのツールから書き込んでいるように思える。

ーーー
https://www.labviewmakerhub.com/doku.php?id=learn:tutorials:libraries:linx:3-0:raspberry-pi-setup
このスライドで分かったことは、ラズパイには普通にラズベリアンを入れる。LINXツールで、リモートソフトをインストールする。という手順。LAN経由で通信を行う。
ーーー
Lチカを始める。
Targets and Deices にタッチパネルしかない。LINXが見えるはず。
ftpで落としてきたのは、publishされていない。publishはpro版しかできないとされている。ビデオはプロを使っている。
30日トライアルをインストール。
publishするときに必要なファイルを読むようにファイルマネージャが開くが、何を開くかがわからない。

LINXパッケージを一度uninstallした。

お勧めの方法でインストールした。3363のポートは空いているママのようだ。
Targets and Deicesは見えない。リブート。
今度はTargets and DeicesにLINXが見ある。しかし、No items found 前途多難だ。

ラズパイの接続が、立ち上げるたびに毎回切れる。
固定IPアドレスを入れてsaveするが、ネットワークのリセットのメッセージを出したまま、フリーズする。

ーーー
やっと動いた。
たいへんだった。
どうも原因はファイアウォールではなかったようだ。LINXをインストールするときのモジュールにMakeHub Toolsも一緒に入れないと失敗する。ビデオでは、すでにそれがマシンに入っている状態で話を進めているように見える。
また、BlinkもI/Oポートの例題なのに、ビデオではeth0を触れるので、そうしないといけないように感じるが、そうではない。

ーーー

LabVIEW MakerHubによるRaspberry PiのLチカ (1)

ーーー
LINX3.00xは、1回では入らない。3台のマシンで実験。
アンインストールとインストールを2回、3回、5回で入った。めげないことが重要だ。


2016年4月15日金曜日

BDM4350UC/11 Philips 43型ワイド液晶ディスプレイ

4/15 出荷される雰囲気がない。
mojoの時のように1か月ぐらい先になるのだろうか。

4/18

注文番号:503-7094529-3060646 注文日:2016-04-07  "Philips 43型ワイド液晶ディスプレイ (4K対応/IPSパネル/5年間フル保証) BDM4350UC/11"
ご注文商品のお届けが遅れ、お客様へご迷惑をおかけしてしまうことをお詫びいたします。
現在、ご注文商品のお届け予定日が確定していないため、調整を続けております。お届け予定日が確定しだい、Eメールでお知らせいたします。万が一、入荷の見込みがないことが判明した場合は、大変申し訳ございませんが、やむを得ずご注文をキャンセルさせていただくこともございます。
ということで、キャンセルした。

4/20  在庫のある所に頼んだ。届いた。なぜか、HDMI1.4、Dport1.1がデフォルトだった。
 なぜ、4Kで60Hzが出ないか小一時間悩んだ。

今まで使っていた31インチのLG 31MU97-Bは画面を左右に分けてデータを送る。ケーブルの接触不良がよく起こり、半分だけ表示されないとか、同期がずれるとかのトラブルが多い。
Philips BDM4350UC/11は画面を一度に送っているようだ。今のところ、安定している。
HDMI2.0で4K-60Hz表示もできた。

LG 31MU97-Bでは、テキストを150%にスケーリングしていたので、それほど画面を広く使えていなかった。
BDM4350UC/11はテキスト100%で利用している。125%でもよいけど。100%だと、文字が汚い。ドットが見える。

BDM4350UC/11を机の上に、31MU97-Bをその上にアームで上下に並べた。これはこれで、マウスの動きも違和感がない。GTX950による表示は全く遅くなるそぶりはない。


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解決していない問題。
メモ帳、秀丸などを開くと、画面の面積の50%ほど、巨大な初期状態になること。マイクロソフトの基本APIがきっと4Kに対応していないのかな?


2016年4月14日木曜日

RaspberryPiに7インチLCDをつなぐ

 秋月電子通商で昨年の暮れから販売している7インチLCDパネルは、HDMIのインターフェースを持っていて、1920×1200と高解像度です。
 4月11日に専用のアクリルケースが販売されました。
 SHARP 7インチIGZO-LCD アクリルパネルキット

 ドライバさえあれば組み立てられるとありましたが、細かい作業です。
アクリル板の保護紙のはがし方がわかりません。世間では常識かもしれません。

 プレステ3の分解でフレキのケーブルのコネクタの外し方は学んでいたので、コネクタへのさしこみ具合の感覚は体感しています。これが初めてだと、心配な作業です。

 Raspberry Pi に小型LCDディスプレイをつなぐ 秋月電子通商7インチ1200×1920とアクリル・パネル


 くっきり見えます。
 初めてNexus7を手にした時、高解像度のパネルは、ドットが見えないと感動しました。でも、MacもWindowsも4Kにしてしまったので、この解像度は当たり前に見えます。

2016年4月9日土曜日

XLR RCA入力切替器がほしい が ベリンガーXair X16になった

 家の中の機材を全部XLR接続にしたいが、なかなかコストがかかるので、進んでいない。 しかし、切替器がないと、不便。 3点を同時にロータリスイッチで切り替えるようにすればいいかなー、とか思ったりしていた。
 そういえば、ミキサーはフェーダで操作すれば、切替機にもなるじゃないかと、組み立て始めたが、進んでいない。 

 見つけたのは、24ビット48kHzサンプリングのディジタルミキサBEHRINGER X16。 やっとのことで、右入力が右のスピーカから、左入力が左のスピーカから音が出てくるようになった。

 PC(foobar2000)からUSBで TEAC UD-501へ。XLR出力をX16の入力へ。X16のAUX をEckmiller W85 のフェーダに入れ、0dBでサンオーディオの300Bへ入れる。


操作画面。


 ビンテージ物のエフェクタを途中に入れられるはずだけれど、まだできていない。もちろん、イコライザはついているので、いくらでも特性の変更はできるけど、ビンテージ物のエミュレータを試してみたい。

 AUXはまだ2出力余っている。EQで100Hz以下のローパスフィルタを設定し、左右をミックすれば、サブウーファ出力ができあがる。

 音質は、問題ないように思える。中域のやせるような感じはない。弦の響きも十分に残している。



2016年3月29日火曜日

Raspberry Pi 3 model B と Volumio 2 RC1 & I2S-DAC ES9023

Volumio2が10月14日に正式にリリースしました。
10月15日現在、記事をアップデートしました。


新連載 最新ラズパイ・ゼロと真空管アンプでハイエンド・オーディオを

(1) 準備
(2) 真空管アンプの組み立てを始める
(3) はんだ付け完了
(4) 組み立て完了
(5) 測定1
(6) 測定2
(7) 真空管アンプの音出し
(8) Volumioのインストール準備
(9) Volumioの音出し


実験中
 リクロッカKALIを使うとMCKが出ます。なので、MCKが必要なAK44xxが利用できます。
 AK4452はこのシリーズの一番ローエンドですが、弦の響きがすごく良いです。

AK4497EQは電源の影響をすごく受けます。キットで最初出ていましたが、現在は完成品になり、半額で販売されています。

 ES9038PROは、現時点でスペックが最高のDACです。
ラズパイでも利用できます。DIYINHKでは最小構成が2万円購入できます。8電源必要なので、電源部分の費用のほうがかかります。
 KALIの出すMCKを外部入力で使えます。もちろん、KALIのMCKではなくボード上にある80MHzも使えます。





以下、Volumio2リリース以前の話題です。

 ラズパイで最新のMPDであるVolumio2(RC1)を動かしている。Raspberry Pi 3 model Bを使えば、外部にWi-Fiドングルを用意しなくてよい。RC1はまだサンバの共有サービスが実装されていないが、NASがNFSをサポートしていれば、現時点でマウントできる。ただ、設定時の認識、動作時のマウントは時間がかかったり、挙動がへんだったりする感じ。



 NAS経由の音源。96kHz/24bitは問題なく再生。192kHzはプチプチ切れることがある。


7/30 いずれもRC2対応の記事にアップデートしています。Rev.B

 Raspberry Pi とVolumioで最先端オーディオを楽しむ その6 コンパクトなZeroでMPD


 RC1のままだとHifiberry+にしか対応していない。/boot/config.txtで、plusの文字をとって

dtoverlay=hifiberry-dac とすれば、ES9023が使えるようになる。GUIの設定は現状のバージョンではhifiberryplusだけど。

ーーー
4月17日現在
まだRC1だけど、CD-ROMが読めるような?記述、HDMIへの音声出力の選択メニューなどが追加されているようだ。
Intel-PCは、それ自体をMPDサーバーにするようで、専用のマシンを用意するような使い方かもしれない。
6月11日現在
もうすぐRC2が出そう。最終テスト版。機能はRC1に比べて大きく増強されている。PC版も用意されるかもしれない。
6月23日現在
 ラズパイ3で44.1kHz再生時に左右の出力が入れ替わる現象は、カーネルが対応したバージョンをRC2で用意するらしい。

6月25日付RC2リリース
 3か月ぶりに最終チェック用RC2がリリースした。2.63GBの容量。intel用はまだ用意されていない。
ダウンロード先;
https://volumio.org/forum/volumio-rc2-t4288.html

2016年3月24日木曜日

とりあえず出力の波形を見る

音源は176.4kHz/24bitの1kHz。

Hifiberry+

TeraDak-ES9023


Audiophonics I-Sabre V3 DAC ES9023 TCXO Raspberry Pi 2.0 A+ B+ / I2S

 ここで、PC-UR12

 Mac-mojo


 比べるとラズパイのノイズが少ないことが分かる。ラズパイだけを見ていると、なんとノイズが多いのだろう、と思っていたのだけど、PCに比べれば、なんともすっきりしていることがわかる。

 PC出力を止めると、波形に乗っているノイズ成分だけが見える。つまり、波形に乗っているのではなく、PCがUSB経由で出しているノイズ。

 外部発振タイプのES9023がなぜかノイズが多い。電源周りの失敗か。


ES9023をGPIO40pinに直接ではなくケーブルでつなぐモデル。TeraDak


おなじく、ES9023をGPIO40pinに直接ではなくケーブルでつなぐモデルで、50MHzではなく40MHzが搭載されているモデル。


2016年3月23日水曜日

Raspberry Pi のI2S信号を見てみる つづき2

 49.152MHzのクロックを使っているのは、ES9023を積んでいる
DAC-24192-ULN, 24Bit/192KHz DAC, I2S Input, Ultra Low Noise Regulator Circuit

クロックは
HPRC-331: High Precision & Low Jitter Audio Clock with Ultra Low Noise Circuit
の組み合わせ。


 今日はpicoScorpeを使った。

 サンプリング周波数176.4kHzの1kHz。メインの正しいらしい周波数に対して、少しのずれた周波数の2種類の周波数が観測できる。


サンプリング周波数192kHzの1kHz。複雑。










サンプリング周波数176.4kHzの1kHz。時間軸を広げた。こちらのほうがはっきりわかる。低い周波数が一つ見える。


サンプリング周波数192kHzの1kHz。時間軸を広げた。メインの周波数自体を少し偏移させている。前の波形を見れば、さらに数Hz離れた複数の周波数にもずらすという、複雑な波形だと推測できる。

昨日の観測の推定から一歩進んだ。


  •  サンプリング周波数の整数倍のMCKのクロックを使うときは、メインの周波数以外に数Hzずれた周波数を数分の1の確率で発生させる。
  •  サンプリング周波数の整数倍でないMCKのクロックを使うときは、メインの周波数以外に数Hzずれた周波数を複数、数分の1の確率で発生させる。メインの周波数自体をすごく狭い範囲で偏移させる。


 サンプリング周波数の整数倍かそうでないかで、波形の作り方が大きく異なる。整数倍の時のほうが生理的には受け入れられるが、多くの人が入手しているのは、整数倍のクロックのDACではない。

 この実験の根本的な部分が間違っているのかな。最初に用意した1kHzが正しくない?
 WaveGeneの波形を見た。すると、トリガのかかり方によって、二つの波形が見えてしまう。でも、これは、トリガが、正弦波に乗っているノイズによって、安定にかかていないためだと思われる。 離れたところに出るので、上記の「サンプリング周波数176.4kHzの1kHz。時間軸を広げた。こちらのほうがはっきりわかる。低い周波数が一つ見える。」とかいたが、同じ理由であれば、

  •  サンプリング周波数の整数倍のMCKのクロックを使うときは、正しい波形だけが出る。


ということになる。


 しごく当然の結論。
 測定は難しい。リアルタイムに正しいトリガをかけるには、トリガにローパスフィルタをつけないと、このノイジーな波形に対処できないかも。
 逆か。ノイジーな波形をそうでないように対策してから測定すればいいのかな。
大体、この汚い波形をだれも見たことないから、対策をしている人を見かけない。。。いるのかな。
 さかのぼれば、BCKやLRCKにはMCKがもろに乗っているし、LRCKにはBCKが乗っている。192kHzのBCKはひどいオーバシュートが出ている。みんな何とかしないといけない問題。ディジタルデータとしては処理されるが、結局アナログ出力に、それらのノイズ成分が漏れているからこんな汚い波形になるのだろうと思う。
 ラズパイの信号からES9023への信号の途中にはダンピング抵抗が入っている。でも、すごくレベルの高いMCKの漏れは、取り切れていない。フェライトビーズで対策をすればいいのかな。

 で、オシロは、そういう状況でも正しい波形を観測しなくちゃいけない。リアルタイムでなくてもいい。そう、今のオシロはみんな蓄積型だ。keysightにはバッチ型の解析ソフトがあったような。買えないけど。
 Picoもデータは吐き出せる。Matlabのデータも吐き出せる。解析に持っていけそうな気はするが、気力がない。

 これらの結論は、測定器を正しく操作しているかどうかで変わってくるので、うのみにしないで。。。

PS. 176.4kHzは 発振器が50MHz、40MHz、49.152MHzいずれであっても、キレイは一つの周波数が観測できるような気がする。192kHzはノイジーになったり偏差のある周波数に動き続けているような感じ。

2016年3月22日火曜日

Raspberry Pi のI2S信号を見てみる つづき

 TeraDak ES9023 For Pi 2/B+。  wavgeneで1kHzを発振させ、UR12でループバックし、Wavespectraで録音。192kHz/24bitデータ。
 波形が安定してトリガがかからない。周波数カウンタに揺らぎがあるということは、PLLの」ロックが外れていること。とは関係ない? こういう事象って、どう測定すればいいのかな。わからない。

FFTをかける
RCA出力。波形自体、ノイズが乗っている。

10kHz FFTをかけると、1kHz以外にノイズがみられる。

100kHz この帯域では、変なノイズ成分が見られない。オーディオ用としては問題ないように見える。でも60kHzから80kHz付近がこんもり盛り上がっているように見える。デルタΣ変調の高域の盛り上がりをローパスフィルタで落とした感じ?

1MHz いやはや、ノイズが多いね。これはコンピュータからのノイズかな?
10MHzでも、多くのノイズがみられる。もちろん音として聞こえはしないが、折り返して20kHz以下に落ちることは十分考えられる。

50MHz
 電源を入れていないとき。環境ノイズです。


さかのぼって、マシンが立ち上がって、volumioが動く前のノイズです。


●●重要なことが分かった。多くの推測あり

  • ES9023で50MHzのクロックを使うとき、サンプリング周波数192kHzの1kHz前後をばりばり変化する。
  • PCM5122でも192kHzの1kHzもばりばり変化する。おかしいなー。BCKに対してPLLが高い周波数を作っているのだから、安定なMCKが出ているはずなのに。
  • ES9023で49.152MHzのクロックを使うとき、サンプリング周波数192kHzの1kHzは少々変化する。
  • ES9023で49.152MHzのクロックを使うとき、サンプリング周波数176.4kHzの1kHzは1kHzと低いのと2つだけ変化する。二つの周波数なのでオシロでは安定に見えてしまう。

 48kHzハイレゾである176.4kHzは、その整数倍の49.152MHzでは安定に2通りの周波数が出力されている。2Hzぐらい離れている。出現頻度は半々ぐらいに見える。

 44.1kHzハイレゾである192kHzは、その整数倍ではないがの49.152MHzでは2通りの周波数が出力されている。2Hzぐらい離れている。波形の濃さから出現頻度は1:3ぐらいに見える。


 ES9018は、マルチレベルかつ3次のデルタシグマ変調器が入っている(たぶん)。絶対なレベルを正確に得ることは不可能なので、2^n個のコンパレータを用意し、ランダムに切り替える。確率的に、すごく正しいレベルが得られる。基準電圧は半導体の製造上正しい電圧が出ないけど、ある一定の電圧範囲に分布しているという理屈。双六を1万回ふると、各数字の出るのが1/6に近づくというのと同じ。10回ふっても1/6にはならない。

 もしかして、クロックに対しても、ふってるの? ある範囲の周波数偏移で毎回ずらして出力する。確率的には正しい周波数を出力することで、理想のクロックを使っていることになる、という理屈なのかなー。
 DSDでも、ノイズが高域にあるが、これがホワイトノイズであれば、折り返しても、聞こえる帯域のノイズレベルを上げるだけ。でも、特有の周波数成分があれば、折り返しノイズは、特定のスペクトルを持つことになる。

 ピアノだって、複数のピアノ線をよって作る。その1本ごとに共振周波数を変えて調律する。すでにむかしから、そういう手法はあったのだ。NHK「もう一つのショパンコンクール」から。

 もうひとつ考えられるのは、BCK/LRCKもすでに周波数がふられている。でも、安定に観測できるからそういうことはないように見えるけど。

 オーディオ用のDACが16ビットを超えたころから、絶対的な基準電圧や電流を作ることが不可能になった。なので、それを避ける工夫を各社がし始めた。

 とすると、15万円もするジッターの少ない発振器は、意味があるの。2つもしくはそれ以上の複数の周波数を偏移させるのだから、ジッターがあろうが最初からずらそうと思って設計されているのだとすると。意味ない?
 安いパーツを使っても、ちゃんと性能を出せる設計! えらい!
 ほんとかなー。

 なんか、青色LEDが、ある一定の割合で格子欠陥が存在したら、光量が飛躍的に増えたという話に通じるものがる。えっ、全然違うか。その当時というか、十年以上、みんなは格子欠陥のないGaNを作ろうとしてたんだね。