2013年8月31日土曜日

Common Mode Chokes

 ノイズは、生活する環境に蔓延している。
 某録音スタジオでは電球を買いだめしているそうだ。
 それほどのことかと思った。
 自宅で録音スタジオ、という雑誌を読んだ時も、ACラインのノイズには相当気にかけていた記述が多かった。
 まえに、スペアナ付きラジオを使っていたとき、この部屋の調光付き蛍光灯が、ものすごいスペクトルを出しているのを発見した。
 スイッチング電源を使うのは当たり前の時代。なので、一昔前の話は通用しない。

 では、どう対策するか。

 6600Vから100+100Vの電圧に落とす柱上トランス側では、中点がアースに落ちている。そこから数十m、家の中に入っても10m以上、アンテナ代わりの電灯線には数百kHzのそして広帯域のノイズがのっている。
 その特徴は、2本の線の両方に同じがのっていること。コモンモードノイズ。
 100kHzとかの高い周波数は電源トランスでは特性を見ると、20dBさえ減衰できなく、二次側へ素通りしてくる。
 100kHzとかは耳には聞こえない。しかしその電源を使っているアンプは非直線特性であるがゆえ、足し算とか引き算とか乗算された結果、可聴域に飛び込んでくるレベルが存在する。なので、電源ラインに飛び込むそれらのノイズレベルを40dBとか60dBは減衰させておかないといけない。

 コモンモードノイズにはCommon Mode Chokesを入れる。
 だが、ebayでCommon Mode Chokesを検索すると、出てくる出てくる。デジキーでもすごい数。何を基準に絞り込めばいいのだろうか。わからん。
 こんだけバリエーションがあるということは、たぶん、対策するのは実測で低減することを確認する方法しかないのだろうかと邪推する。
 そして、千石には置いていないという現実がある。つまり、自作アンプ製作者には必要性が分かっていない、から。
 秋月に一つだけ見つけた。

 そして、デジタル回路の電源を変えると、音が変わるのはオカルトだという。


 容量の少ないスイッチング電源のAC100V側にCommon Mode Chokesは入っているのだろうか。まず、ここに追加で一つ入れる。
 DC出力側に、パッチンコイルを入れる。DCジャックの受け口にCommon Mode Chokesをまたまた入れる。

 対策その2

 電池を使う。しかし、電池は化学反応が故に、人の耳には、取り出せる電子の流れの遅れが聞こえる。ウソ

 対策その3

 太陽電池を白熱電球で照らした電源にする。どうもこれが外部電源としては、ベストに近いらしい。
 発熱電球の消費電力と発光効率、太陽電池の変換効率を掛け合わせると、とんでもない無駄が生じることであることは明白だが。

 対策その4

 家庭に入る部分でアースをとる。昔はそれが対策の良い例だったが、電柱側とでループができるのだから、コモンモード電流が生じてしまう。つまり、より状況を悪くする。とか。

 じつはCommon Mode Chokesって、数百円というとても安い代物。ミュウの高いEIコアかトロイダルコアに10回ほど銅線がふた組巻かれているだけ。だれでも作れてしまえる。
 しかし、Common Mode Chokesを入れた結果コモンモードノイズをがどのくらい下がったかをオシロとかでは測りにくい。だって、電源とアースの両方にノイズがのっているわけだから。
 パッチンコアは、1回とかしか線をまかないから減衰量は少なく高域がだらだらと下がっていて、Common Mode Chokesのように、共振点が1MHz付近で、それ以上に効果がないことを考えれば、共用するべきな存在。


0 件のコメント:

コメントを投稿