2013年8月3日土曜日

ドライブ段

 45や8417のアンプを作ろうと予備実験や妄想を膨らませている中、ドライブはインターステージトランスを使うのが良いように思えてきた。いつも、確証はないのだけれど。
 複数の人が、これは良い、というので、A-18をふた組購入した。utc-trwの新しめの、UTCの通常タイプ。購入できてはいないが、初期型も見つけたが、NOSなので、高い。
 このA-18を何でドライブするかを考えている。
 OPアンプでいいではないかという一つの妄想を膨らませていると、やっぱりOPアンプ単体では電流がとれないので、という流れになり、OA10のディスクリートOPアンプの回路も入手したが、ここは、やっぱりヘッドホンアンプで代用しようと思った。
 探している中、ディスクリートOPアンプが案外市販されていることに気がついた。分野は500シリーズとかの放送機器のマイクアンプとEQ用。
 歴史的に、最初はEF86系の真空管2本、それがディスクリートのアンプになり、OPアンプ+電流バッファという流れのように見える。最終的には、バランスの出力にトランスが入らないモデルもあるが、多くは入る。そこで見つけたのが、CARNHILLというトランス。現役だ。
  http://www.audiomaintenance.com/acatalog/Transformers_and_Inductors.html

 ドイツの放送機器にはPIKATONとかHAUFEを使っていたようだが、古いものしかない。こわれていたW990にはPIKATONがあったので、これを流用しよう。
 探すと、まだ市販品がある。
  https://www.buerklin.com/default.asp?event=ShowPHNode(SE,vt,8059)&context=SE:PIKATON&l=d&jump=PHNode_SE_vt_8059&ch=24461&ajaxLoad=true


 ヘッドホンアンプが1台できた。市販のディスクリートOPアンプよりはちょっと回路は複雑。フロントの差動を定電流では引っ張っていない。
 とはいえ、http://www.fivefishstudios.com/のDOA-17とかよりは複雑。この手のディスクリートタイプは、小型にするために回路は初期のOPアンプに近い。つまり、THDとかは現在の10円のOPアンプより悪いと思うが、出力電流は取れる。


 しかし、ここでパワーOPアンプが使えたらすべてOKと思って探すと、GBWとかスリューレートを満足するのが数ない。モータ駆動用などに設計されたようなのが多い。
 その中で、LM3886は面白いかもしれない。価格も安いし。気持ちの問題で、60Wだせるアンプで45を駆動するというところだけが引っ掛かる。
 6L6でも駆動できるかもしれない。下の写真は、2個+整流回路込みで27ドルで購入したもの。入力はアンバランスになっている。


 タンゴが終わった。高いトランスなので、買ったことはないが。
 ノグチトランスが充実している。そんなにラインナップしてよいのかと心配になる。

 入出力のトランスは必要。
 トランジスタ回路は真空管に負ける音しか出ない。OPアンプ回路はもっとだめ。
のような法則がありそう。
 パワー回路のドライブから、コンデンサで信号を渡す方法とコイルで渡す方法では、コイルのほうが力強いといわれる。オーディオのパワー管は、グリッドに電流が流れない領域を使う。だからコンデンサで問題ない。コイルでは電流を流せる。ここが設計と実際の動作の違いになるのではないか。

 という理由から、インターステージのトランスをひずみの少ないドライブ回路でドライブし、終段は真空管が受け持つというのが、理想のような気がした。


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