2015年8月8日土曜日

世界はまたもやイギリスを中心に回る Micro:bit


大航海時代のようにユニオンジャックはまた輝くはためくのだろうか.

製造がすべてではない.

机の上にはボールペンよりたくさんのARMチップがあるといわれて久しい.
ArduinoはやっとM0+に落ち着きそうだ.これでUNOでは不可能だった長いプログラムが書ける.
最初の構想とは全く違うものになったMicro:bit.イギリスの11歳と12歳(中学1年生相当)の人口はいくらぐらいなのだろうか(100万人ぐらいらしい).結局,Cortex-M0になった.mbedでもある.
CPU,開発環境がイギリス.開発ツールはマイクロソフトが下請けで作った.C++なんだ.Micro:bit はオープンソースになる予定だそうだ.市販されるとしたら12ドルぐらいか.
RaspberryPiもイギリス.

どこかで,だれかが,青写真を描いているに違いない.
17世紀,他の国より資源のあるところで搾取するため,速く航海するために人は惑星の運動を観測し,数学的に解析できる時代がやってきた.
18世紀はフランスにその中心が動いた.
レーダーだってイギリスの発明.実用化したのはアメリカだけど.

1ppmでよいのだ.このMicro:bit がおもちゃとして使えることがわかる児童が現れるのは.

 ところで,教師の教育はどこが行うのだろうか.
 いや,教師も共に学ぶという逆転のシナリオが用意されているのだろうか.そうすれば,スーパーバイザは少数でよい.

解説その1 mbed
ヨーロッパの若者が、それぞれのマシンに開発ツールをインストールするのは無駄じゃないかい、バージョンアップのたびに大きなファイルをダウンロードしなくちゃんらない。とか考えて、いろいろなメーカーに持ち込んだが、そういう考え方は採用されなかった、らしい。なぜかファブレスの、ファブレスというのは製造工場を持たない会社のこと。つまり、頭だけ使って、汗はかかない企業のこと。
ARMに採用されて立ち上がったのがmbed.org。今はver2.0。もうすぐ3.0になる。OSが用意される。普通のマシンを作る環境が整う。  

解説その2 Arduino M0
 まだ、10年も経っていないが、イタリアの何人かの若者、若くないかもしれないが、教育向けのマイコン・ボードを作った。ブランドをArduinoという。毎年バージョンアップを続けUNOになった後、マイコンであるATMega328でマイコンの能力アップは止まってしまった。どこにパイプがあるのかは知らないが、ATMegaを作っているATMELはフィンランドの会社だが、このAVRマイコンは、大学時代に若者が持ち込んだマイコンのアーキテクチャを実際に作ったもので。もともとメモリを作っていた会社。まるでintelと嶋さんの関係みたいだが。
 フランスにも工場がある。ARMのデバイスを作っているが、最初に作ったCorttexM3の出来が悪かったが、それで、Arduinoを作ったがクリチカルで、ボツになった。その次のフランスATMELが作ったチップの製品は世の中に出たが、忘れ去られた。UNOよりも高価だったし。
 ARMはPICやAVRの市場を取るべく、ARMはCorttexM0を世の中に出した。ちょうびっと性能を上げたM0+がある。UNOと同じ値段で、ArduinoM0はM0+を搭載して登場。もしかしたら、同社のメインマイコン・ボードになるかもしれない。まっ、その前に会社が分裂しているので、そのもんだいのを解決しないといけないが。

 この教育用マイコンは、フィジカルコンピューティングいう名称で呼ばれている。MITが発祥の地。
 今のMacのOSは、いやiOSもそうだけど、もとジョブスの作ったNeXT社のマイクロカーネルがベース。MITにいた、???氏の作品。マイクロカーネルはその後作りかえられて? DAWINとしてオープンソースになっているはず。よく、Linuxのカーネルとアーキテクチャ上の喧嘩をやっていたと思うが、そいうことはどうでもよくなった時代なのかもしれない。

解説その3 ラズパイ
 現在、Windows10IoTを乗せるべく市場に出ているのが最新モデル。Raspberry Pi 2 B。どこかで採用が流れたSoCを教育用150ドル、おかしい、イギリスだから100ポンドパソコン、に売り込んだのがブロードコムの社員。
 市場の1%も取れればいいと言ってジョブスが投入したiPhoneは世界最大の携帯電話製造会社をボロボロにするまでに至った。多分、そこで使われる予定だったARM SoCは行き場を失った。担当はマッサオだ。それを売り込む市場を見つけた社員がいる。だから、このSoCは秘匿される機能が含まれているので、すべての情報が明らかになっていない。なので、オープンソースとは対極にあるのだけれど、Linuxが動く。2BになってSoCは新しくなったのに、相変わらず情報が公開されていないらしい。なにやらきな臭い気がする。

 ついでにいうと、ARMはマイコンのアーキテクチャを設計していただが、どこも採用してくれなかった。らしい。ニュートンという製品がAppleにあった。もちろん失敗作。私も持っていたが。これにARM6という?アーキテクチャが採用されたマイコンが乗った。これでARM社は存続できた?と勝手に思っている。真相はいかに。

 結論に至る。

 世界から搾取をしたから、あのきらびやかな宮殿がある、黄金がある。
 その夢を再びと、青写真を引いた輩がイギリスにいる。
 ロンドンオリンピックまでの7年間の準備で、自転車のトラック競技場を作り、若者を育てたのがイギリス。立案し、実行した。

 期待しかない。Micro:bit を11歳と12歳にぶつける理由はきっとある。
 イギリスでは15歳で、道が分かれるそうだ。スパイ小説に出てくる優秀なMi5/6の人間は、エリートコースの人間だ。でも、そうでないコースに行く子供だって、世界を変えられるかもしれないと、誰かが考えたからこの年齢なんだと思う。

 
話は戻って、製造業しかない日本という国。
 イギリスが、(結果的にだが)香港を分捕るために、阿片を中国に持ち込んだ。手段にしては汚いと、私は思う。原爆を落としたアメリカと変わらない。
 陶器を持ち帰って、ヨーロッパで売りさばいた東インド会社。ヨーロッパのニーズに合わせて、景徳鎮は大忙しい。生産が間に合わない。なぜか、下請けになったのが、佐賀県。
 戦後日本では鍋料理が盛んだ。でも、土鍋は割れるという欠点があった。それを克服したのが、名古屋にある窯業なんとかという研究所。
 インテルのPentiumは、当初セラミックのパッケージに入っていた。日本製のセラミック。
 今、プリント基板上で、積層セラミックコンデンサが無数に使われている。日本の独壇場。歴史はめんめんとつながっている。土を探し、粒を揃え、適正な温度で焼く。
 地表で一番多い元素がSiだ。土の多くはその酸化物SiO2でできている。日本に唯一豊富な地下、いあや地上の資源。


 Cortex-M0はどのくらいのパフォーマンスのあるマイコンなのだろうか。古くはZ80と比べるとどうだろう。
         Z80   Cortex-M0
クロック    4MHz 48MHz
メモリ     外付け flashは64Kぐらい?
SRAM    外付け 内蔵8k?
EEPROM  発明されていなかった。
タイマ    外付け  32/16ビット
ADC     外付け  10-12bit
価格     本体だけで3万円

 比べるのがおかしいぐらいに高性能。


 日本でこういう話は実現するのだろうか。
 日本は、アメリカのような最先端、ソフトの新しいものを考え出すためのインフラがない。作らないように誰かが教育などのインフラを制限している。
 文科省とかはきっと中心にならない。
 そうすると、個人レベル。 そう、いるじゃないかい。 孫さんが。

ところで、これが一般にたとえば12ドルで市販されるとしたら。
 12ドルは1500円。これをIoTデバイスとして使うには、何が必要か。とたん、BLEでは足りない。飛ばない。ここはESP8266に積み替えて、ライブラリを入れ替えたのがほしい。14ドルぐらいになるか。
 M0は内部発振だと思う。だとすれば、温度補償は、Cortex-M0内部の温度計を使っている。ということは、温度は内部で読み出せる。かも。
 ディープスリープで、10秒ごとに起きだし、温度を測り、送信するというアプリケーションはどのくらいの消費電力になるのだろうか。

 年末に、GoogleのAndroidプラットホーム?の開発環境にBrillo OS,通信関係にWeaveが登場するらしい。こちらはコストがかかりすぎる? いやMicro:bit を複数配置して、安価なBrilloマシンを持ってくるというのが、ベターな環境か。でも、そんなむずかしい開発環境を使わず済ませたいのが本音。
 もっとイージーにIoTからデータはクラウドに投げたい。

 まず、1台。温度と気圧をクラウドに送信する。家にあるルータとの接続は、ボタン一つで可能にするプログラムをだれか書く。
 日本中、小学6年生の自宅100万台の気象thinクライアントの設置が完了する。
 これを話題作りの一つにする。

 次に、東京マラソンのランナーに持ってもらう。たぶん、freeのWi-Fiアクセスポイントが設置されているはずなので、3万人のランナーの呼吸数をGoogleマップの上にマッピングするという実験をする。
 サポータの持っているスマホに、アプリを入れてもらう。そのアプリは、応援する人のIDを入れると、呼吸数を表示し、裏で秘密裏にいやどうどうとディザリングでクラウドにデータを投げる。これで、中継Wi-Fiルータの台数は確保できる。

 クラウドコンピューティング会社にそこのソフト開発力を示してもらうために、個々の情報推移、危険呼吸数上昇のアラート予測など、見てる人のテレビで情報を選択表示ができるように作りこんでもらう。
 このコンペは、いかにステップ数の少ないプログラムでコーディングできたかを基準とする。
 もちろん、ライブラリ、クラスをいっぱい作ってもそれらはカウントしない。
 だから2行で済む場合もある。


0 件のコメント:

コメントを投稿