2015年8月8日土曜日

世界は中国で回る ESP8266

 ちょっと遅れてきた秋月電子通商は、技適の通ったWi-FiモジュールESP8226を8月4日に680円で公開した。アマゾンで販売していた代理店が追随した。そうすると翌日550円に下げた。
 TX/Rx/GND/3V3の4本だけつなげればいいのだから、本体だけでも使えるはず。
 公開されているマニュアルには、I2Sインターフェースの情報がない。もう少し先になるのだろうか。
 XbeeではATモード以外に、I/Oを使うためにはもう一つのモードが必要。X−CTUツールを動かないといけない。
 ESP8266にも10ビットADCがある。これはATコマンドで使えるのだろうか。

 BLEも最近中身はCortex−M3/M4が入っている。
 BLEも次はV6が話せるようになる。
 ESP8266には、TCP/UDPのプロトコルスタックが入っている。

 日本のテレビにLinuxが入ったのは、このTCP/IPのプロトコルスタックを自前で開発できない、開発はできるが自信がなかった、開発できる人材があるのに上司がバカだった、という理由らしい。
 このソフトの開発は相当大変。
 Windows10も前の前の前の、一番ベースとなるNT3.51。CPUが二つになったハードがあって、TCP/IPの通信が途中で切れる、その時の原因は、待ち行列の制御の失敗だったと聞く。
 RFCのメンバーに人を出さなかった日本は、もちろん行間が読めない。自信がない。だから作れない。 外野はそう取れる。

 アメリカが無線を引っ張っている。そこで働いた人が地元に戻っている。
 韓国とは違う。年収3千マンで日本人を引っ張ってテレビを作った韓国とは違う。
 IEEEの委員会にはワーキンググループがある。そこで何もかも決まる。決めていく。決めると、すぐにシリコンに作り込む、ワーキンググループが最終規格を練り上げた時には、シリコンが完成している。複数の会社で。

 通信は、そのむかし通信の規格はCCITT、フランスが牛耳っていた。モデムの速度が上がった時、デファクトスタンダードという名の競争が始まった。ヘイズとUSロボテックス。どちらかというと、TIとアナデバのDSPの代理競争であったような気もするが。

 その頃って、CD−ROMをアプリックスが、その後のATAPIの規格、USBのNECとか、日本人も絡んでいたのだけど。

 話は戻って、500円でWi-Fiがつながる世の中。BLEより使い勝手がいい。と思う。
アメリカ帰りの中国人、というのは私の勝手な想像だが。
 世界で最大のファンドリを築いたTSMC。元TIの社員だった創業者は、IBM向けのICを作っていただが歩留まりが上がらなかった。創業者は、温度管理を密に行うことを提案したそうな。
 パソコンのGPUの雄であるエヌビディアもTSMCがあったから世の中に製品が出せた。そいう会社が目と鼻の先にあるという環境でESP8226が出てきた。

 これは始まりかもしれない。そう、設計と製造が一体となった国。中国。

 ebayだと200円台がある。そうするとOEM価格は100円ぐらいなのか。iPhoneに採用された村田のモジュールは、価格の引き下げを要求されるのだろうか。



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