ダイソーで5VのACアダプタを見つけた人がいる。早速買ってこよう。
で、分解したそうな。開口一番、フォトカプラを使っていない! もちろん、出力電圧は定電圧化されている。教科書には必ず、2次側の電圧変動をフォトカプラでフィードバックする回路が載っている。
1次側は日本ではAC100Vrms。141Vp-pなので、ブリッジ整流をすると200V程のDCが出る。これに耐えられる電解コンデンサ、トランジスタが必要。もちろん、コモンモードチョークを使ったフィルタが入る。1.5kV 1分の耐圧テストに耐えられないといけないので、コンデンサはそれなりの耐圧が必要。
なんて言っていると、どうしてそんなに安くできるのって。思うよね。
もちろん、ワンロット100万個の世界。でも、売値200円の材料原価は60円くらい? そうすると個々のパーツは高くても数円の世界。高いのはコイル? コモンモードチョークって50円くらいとばっかり思っていた。疑似共振用コイルもね。
●測定 出力電圧は安定だったが
1Aを超えたとたん、保護回路が働いた。電圧安定化の機構は複雑。電圧降下法では出力インピーダンスを測れない。
●測定 ノイズは大きい
0A時。発振周波数は1kHz。待機時電力の低減回路が入っている。
500mA時。発振周波数は59kHz。
コモンモードノイズフィルタとディファレンシャルフィルタをいれた。
500mA時。1/10に減少した。
この2種類のピークを持つノイズは、この電源が原因ではない。測定環境のコモンモードのノイズ。
●測定 ON/OFFレスポンス
実験用電源。上の赤色が電流。下は電圧。電流は500mA。電子負荷までの距離が長いので、変動が強調される。
NeXUS7のACアダプタ
100均の200円ACアダプタ。ON直後の電流変化が挙動不審。
携帯用のACアダプタはもともと充電器なので、電流の急変に追従しにくいのは当然。
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