2013年5月12日日曜日

ヘッドホンアンプにトランスをつければ

いつも使っているヘッドホンの回路に、600Ω:600Ωのトランスをつけてみた。
普通に動く。元の電源は8Vだが10mAを18mAに電流を増やすのに電源を24Vにしたが。



 負帰還のCRをいじると、高域の特定が、面白いように変化する。
 つまり、すごくセンシティブな素子といえる。
 トランスが、ルンダールの測定値、3.1H、直流抵抗18オーム、並列抵抗30k、並列容量200pFを入れてある。なので、アンプの出力の特性が相当変わろうが、トランスの2次側は素直に電圧、位相ともに下がっていく。
 NFのC2が3pFとか5pFでそうとう特性が動く。C4とR17でも動くが、緩やか。
 通常のOPアンプではスリューレートを調整できないが、このコンデンサで、素直に落ちている特性を持ち上げることもできる。1MHz以上の領域だが、見方を変えれば、立ち上がり特性、つまりスリューレートが変わるということなのかもしれない。
 NE5534は5532と違い、このコンデンサが外付けにできた。なので、オーディオ機器では、こちらのほうが良くつかわれたように感じる。
 そして、プリント基板の配線でも、音作りに影響があるということになる?
 C2が3pFと7pFの時の違い。青色はトランスを通した出力。赤色は1次側。


  C2を1pFに、C4のESRを10mΩ、ESLを10uHにしたときと、ESLを1000uHにあり得ない値にしたとき。これを見ると、コンデンサが音を変えるんだということが想像できる。
古くなったもの、古いものは、総じてこれらの値は悪い。


 ずっと疑問に思っていたことがある。送信管のアンプ。845/211は高圧だとわかる。10,50のような小電力管でも高圧をかけられる。
 同じワット数でも、もともと電流を流さないという真空管は送信管のほうが特性が出せるのではないか。スルーレートが高いというのは、アンプとしては正しい方向だと思う。
 方形波の特性で、リンギングのあるのはスルーレートの違いだとばっかり思っていたが、これは、位相余裕度のファクタが大きいことが最近分かった。
 ゲイン0の時の位相が上記のアンプでは1MHzで40度。シミュレートした波形では立ち上がりのエッジが少しなまるぐらいで、安定。高域を無理やり持ち上げても80度ぐらいなので、まだ安定。
 真空管のシミュレーションはやったことがないが、高圧電源のほうがもしかしたら、位相の設計に余裕が大きいのかも。とはいえ、3極管ではNFは普通かけないけど。


2SC3421は2SC4793より気持ちfTが高い。Cobも低い。
2SC3423はずっとよい。Cob = 1.8 pF。探すと数本持ってました。

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