2017年10月21日土曜日

ローダンNEOシリーズ

ドイツのSF ローダン シリーズは、とても長い間刊行が続いているそうです。私は読んだことがありません。
 先日からローダンNEOシリーズが出ています。2017年10月20日時点で4冊目の「ヴィジョン」がでました。日本のライトノベルズでいえば、スピンアウトという位置づけ?なのでしょうか。
 毎月発売で8冊目まで予定されているようです。アマゾンでは、シリーズ名が表示されないことが多いので、見つからないこともあります。ハヤカワの営業担当が初心者もしくはやる気がないかのどちらかです。
 5冊目は ミュータント らしいです。タイトルがわからないと、アマゾンでは1か月切っても見つからないという、ミステリアスな世界になります。

 この十年、翻訳者の力量が上がり、SFが読みやすくなりました。編集担当者も質が上がったのか、ちゃんと日本語になっています。よい時代ですね。
 毎回、筆者が異なります。持ち回りというか、それでいて、ぶれていません。というか、まだ始まったばかりですから。
 ぶれていないのは、アメリカきらい、という点でしょうか。
 日本の人口は1億3千万人、ドイツは8千万人、中国とインドは13億、で、アメリカはなんと3億人もいる。ずっと日本の倍の2億だとおもっていたのに。労働の対価を搾取される人口が増えたので、古くからのアメリカ人の生活はよくなっている。
 大戦が終わって、ソ連とアメリカはロケット開発を含めて技術者を連れ出した=拉致とは言わないか。そう、ロシアは1億とちょっとに減ってしまった。なぜウクライナを分離したのか、私の記憶にない。
 国力は人口にも比例する。税金がたくさん集まらないと、月には行けない。

 8冊のシリーズは、月に異星人のUFOが不時着したところから始まる。で、アメリカの馬鹿たれが、それをふっとばしたところまでが3冊目のストーリ。とはいえ、搾取とは言わないが、結果として、かすめ取った異星人の技術で、新たな国を作ろうとしているのが主人公アメリカ人グループ。



 宇宙船をアメリカが吹っ飛ばしたという3巻のくだりで、でも、艦長トーラは生きている、なんて感じていたけど、4巻では、時間軸がずれているので確信はないけど、土星や木星を3人の部下とともに探索している話がでているので、生存しているようだ。感染症にかかっていたクレストは助かったのか、そうではないのかが、はっきりしない。読み取れない。翻訳のもんだい? 私の読解力の低さか。
 次巻タイトルがミュータントであるから、今回はアメリカのミュータントの話はなかったが、ドイツのミュータントは出てきた。
 もひとつ不明な点。読み飛ばしたかもしれないけど、最初のスターダスト号はアメリカの宇宙船。4巻でブルが載って月に行ったスターダスト号はアルコンの哨戒艇???

 そういえば、点が二つ。ひとつは、アフリカで治療していたクレストの医師が、あまりにも、地球人と異星人が似ているという発言。トーラがどこだっけ、エウロパ?ガニメデ?で遭遇した過去の遺産の防御システム。これをつなげて「線」とすれば、太陽系は、過去、異星人が探索したという可能性を言っていることになる。
 ただ、次巻のミュータントだが、異星人のUFOの中にそういう特別な能力を持った登場人物が出ていないという、?な点か。ミュータントは地球独自の進化を物語っているのだろうか。興味深い。

ミュータント (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 2017/11/21


  次の第6巻「ツインズ」は12月19日発売。
  シドは、将来、重要な役割を果たすのだろうか。帯に書かれた彼の幼少期の記憶に戦慄する、は、いただけない。いつもこういういたたまれなくなる話は、ステレオタイプだ。よみたくない。もうすこし、作者にもっと思慮の心があったら、もっと、結果は伝わるが、つまらなさは置き去りにできるだろうと。むごたらしさは、むごたらしい表現でしか伝わらないと思うのは、表現者の怠慢だと思う。項目2の文章力が全体にわたってあればと思う。




 つぎの第7巻は1月24日発売予定のエスケイプ
  振り返りが多すぎる。漫画の手法に振り返りがある。鼻につく。今の話をする中で昔の話を表現すればいいのに、日本の編集者は、過去を筆者に語らす。大嫌いだ。

 7巻の内容は動きが多くて楽しかった。しかし、次回でラストだというのに、面白そうな金星の話が今始まるなんて。
 ラストの8巻は2月の?日。

2/21 シリーズ最終 テラナーズ
 7回と最終の8巻はスピード感があって楽しい読み物だった。途中のどれかを抜いて、5割増しにしてほしいぐらい。駆け足すぎる。
 この後の展開は不明だけど、はじまりの終わり。どうしようかなー、今後読み続けるかどうか。読みたい気持ちが6割。。。





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